
急な出費のときに頼りになるカードローンですが、ほとんどのカードローンの申し込み条件には「安定・継続した収入があること」が欠かせません。
一般的に安定・継続した収入というとサラリーマンのような正規雇用を連想しますが、カードローンの場合はパート・アルバイトやフリーターのような非正規雇用でも申し込みができます。
今回は、パート・アルバイトがカードローンに申し込むときには、どのような点に気をつければよいのかを見てみましょう。
実は違わない?「パート」と「アルバイト」
そもそも、パートとアルバイトとはどのような働き方なのでしょうか。
パート・アルバイトは「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律(パートタイム労働法)」の定義では、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と大ざっぱな定義がされているだけです。※パートタイム労働者とは|厚生労働省
しかし求人募集や働き方を説明するときには、この二つは大まかに使い分けがされています。
part-time(パートタイム)の略語であるパートは、1日8時間労働の正規雇用に対する短時間労働であり、所定の労働時間よりも短い労働時間での働き方を言います。
これに対してアルバイトは、仕事や勤労を意味する「Arbeit」からきた言葉であり、学業の片手間にする仕事を「アルバイト」と呼んでいたことから定着しました。
パートが短時間労働、アルバイトが学生の片手間にする仕事として使われはじめたため、大まかにパートは主婦、アルバイトは本業が別にある人がするものという使い分けがされています。
パート・アルバイトでも申し込みできるカードローン
労働時間が短いことや給与計算の違いなどから、パート・アルバイトなどの非正規雇用は正社員などの正規雇用と比べると収入面で不利な傾向があります。そのため、自動車ローンや住宅ローンなどの目的別ローンの申し込み・審査は厳しくなりがちです。
そこで注目したいのが、「安定・継続した収入があれば申し込みできる」カードローンです。
素早い審査と融資が魅力のカードローンは、急な出費のときに頼れる個人向け融資ですが、無担保・無保証人で申し込みできるという目的別ローンにはない特徴があります。
カードローンの審査は目的別ローンとは異なり、申込者本人の返済能力(与信能力)を審査して融資額が決定されます。そのため、無担保・無保証人での申し込みを実現しています。
申込者本人の与信能力によって限度額が決定されるため、カードローンは安定・継続した収入があれば、パート・アルバイトなどの非正規雇用でも申し込みできるのです。
借り入れはできるものの限度額は限定的
このようにパート・アルバイトでも申し込みできるのがカードローンの大きな魅力ですが、借り入れ条件の面ではやはり有利とは言えません。
限度額数百万円から1000万円という限度額が設定されているカードローンですが、はじめての利用やパート・アルバイトなどの申し込みの場合、限度額は設定上の最低金額である10万円程度であることがほとんど。
より大きな金額を借り入れるためには、トラブルのない借り入れ・返済により利用実績を積み、増枠申請を出して審査を通過する必要があります。
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おわりに
パート・アルバイトでも申し込み・借り入れできるのがカードローンの魅力ですが、実際の借り入れでは正規雇用者と比べるとやはり不利な面が大きいことは否めません。
カードローンの利用は急な出費に対する備えとしておき、普段の利用は控えるなど、トラブルを避けるためにもより計画的な利用は欠かせないと言えるでしょう。