地方と比べた時の最低賃金と生活費はどうなっているの?

地方と比べた時の最低賃金と生活費はどうなっているの?

東京都は、47都道府県中最低賃金が最も高い都市です。東京都の最低賃金は888円で、最低賃金の基準が最低と言われる鳥取、長崎では677円と、なんと200円以上の差があいています。

東京と地方では、やはり生活費も違うのですからこれくらいの差があっても当然なのかもしれません。地方と東京、一体どちらが暮らしやすいのでしょうか。

東京と地方、どちらが暮らしやすいのか

東京と地方で物価が変わらないモノから見てみましょう。
まず、電化製品は東京で買っても地方で買っても同じ値段です。メーカーが「希望小売価格」を提示しているので、それに合わせて電気屋さんで割引などが行われています。日用品費は、多少の差があるものの大きく変わるわけではありません。デパートやスーパーなどで販売しているものを購入しますが、「東京だから、地方だから」と言って金額には大きな差がありません。東京と地方で比較すると、地方の方が生活コストは安いと言われていますが、実際にはほとんど差がない費用が多いです。これらの商品を買いに行くとき、東京と地方では物価よりも移動コストのほうが変わります。地方は外出するために、移動時間やコストがかかりがちです。東京は鉄道網が発達しているので、外出時の利便性は高いと言えます。

東京と地方を生活費で比較!

東京と地方で生活費にどういった差があるのか考えると、一番大きな違いがあるのは家賃です。全国の家賃平均は66,000円ですが、東京の家賃平均は70,000円代だと言われています。ただし、上述した通り、家賃は全国平均よりも高いですが、東京はとても利便性が良い都市です。移動時間を考えると東京は働きやすく行動しやすい都市だといえます。
意外と高くつくのが食費です。東京は人も多ければ建物も多く、飲食店も数えきれないほどあります。ついつい外食ばかりしていると、生活費がかさみます。また、スーパーを見ていても地価の高さと物価は比例しがちのようで、食費が高くなる傾向にあるようです。

目的や目標に合わせて決めよう

東京で一人暮らしをしたら、1か月で18万程度は必要だそうです。家賃、光熱費、通信費、食費、娯楽交際費、日用品費で合計すると、これくらいの金額がかかると言われています。ただし、食費や交際費などは節約しやすいポイントです。この部分を切り詰めれば月15万円程度になるかもしれません。健康状態によっては医療費が必要ですし、オシャレにこだわる人なら衣料品にもお金がかかります。お金はかかりますが、東京の最低賃金は、全国ワースト1位の鳥取や長崎と比べると200円も高いです。1日8時間フルタイムで働くと、同じ仕事内容でも1,600円以上もの差が出ます。仮に、東京で1日8時間、月に25日働いたとすると、鳥取や長崎で働くより月に4万円以上も収入は増えます。つまり、鳥取で家賃3万円のところに住みながら働くのと、東京で家賃7万円のところに住みながら働くのはあまり差がありません。
東京に住んでどれだけ節約をするのか。何を目的とするのか。そしてどれだけ貯金したいのか。目的や目標に合わせて住む場所や生活の仕方、働く場所を考えると、生活費にはあまり差が出ない可能性もあります。収入と暮らしやすさのバランスを考えると、地方で働くよりもメリットがたくさんあるのではないでしょうか。

おわりに

このように、地方と比べた時の最低賃金と生活費に関して、東京は稼ぎたい人は稼げる町、そして節約上手な人にも優しい町だと言えることがわかりました。東京に住む予定の方は、いかに節約をするか、生活費を抑えるかで、地方に住むよりも多くのメリットを得られる可能性があります。東京で暮らすなら、これらのメリットを最大限活かせるようにしましょう。

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