
グレーゾーン金利をはじめとしてネガティブなイメージが強い消費者金融カードローンですが、銀行を中心とする金融グループに加わったことで、安心・安全なイメージを打ち出したサービスを提供しています。では、消費者金融カードローンが提供するサービスは、どのような点で変わったのでしょうか。
今回は、消費者金融カードローンのメリットとデメリットを見ながら、どのような点が変わったのかを見てみましょう。
消費者金融カードローンのメリット
現在でも最短即日審査・即日融資を提供している
消費者金融カードローンの最大のメリットとしては、銀行カードローンや信販カードローンが取りやめた最短即日審査・即日融資に現在でも対応していることです。審査時間は最短で30分から1時間、借り入れまで含めてもその日のうちにできる消費者金融カードローンは珍しくないため、急な出費が発生したときには見逃せません。
ただし、即日審査・即日融資を受けるためには平日日中の一定時間までの申し込みであることが不可欠であり、ほとんどの消費者金融カードローンでは平日14時か15時までの申し込みであれば即日審査・即日融資に対応しています。
利息負担を抑えられる「無利息期間サービス」
即日審査・即日融資と並んで消費者金融カードローンの魅力と言えるのが、借入期間中の一定期間に発生する利息を0円にする「無利息期間サービス」です。
ほとんどの無利息期間サービスは初回契約に限られますが、「ノーローン(新生パーソナルローン)」のように借入金額の完済翌月以降なら、何度でも無利息期間が設定されるなど、カードローンサービスによってサービスの内容が微妙に異なります。
豊富な借り入れ・返済手段
このような借入条件以外の消費者金融カードローンの魅力として、豊富な提携金融機関・コンビニATMやオンラインの専用サイトにより、24時間いつでも・どこでも借り入れ・返済できる点があげられます。
特に専用サイトでの借り入れ・返済は、ローンカードが手元になくてもできるので、即日審査・即日融資が大きな魅力である消費者金融カードローンを利用するメリットの相乗効果として見逃せないポイントの1つです。
消費者金融カードローンのデメリット
借入条件で銀行カードローンよりも不利
さまざまなアンケート調査により、まとまった借り入れに利用する機会は少ないことが明らかになっているカードローンですが、いざというときを考えると大きな借入限度額は安心材料の1つです。
その点、消費者金融カードローンは限度額が最大でも500万円から800万円前後と銀行カードローンとくらべると少額に抑えられています。また、借入利率も銀行カードローンに比べると割高であることが珍しくないため、消費者金融カードローンは借入条件で銀行カードローンよりも不利であるといえます。
総量規制の対象になる
また、消費者金融カードローンは「貸金業法」に基づいて運用されているため、借入金額を年収の一定割合までに制限する「総量規制」の対象となります。
総量規制は全ての消費者金融カードローン・信販カードローンの借入金額が対象となるため、すでにほかの消費者金融カードローンでの借り入れがあれば総量規制の対象となる可能性は大きくなります。
銀行カードローンも総量規制に準じた自主規制を導入していますが、総量規制のような法的な強制力はないので、柔軟な借り入れが期待できます。
おわりに
消費者金融カードローンは即日審査・即日融資や無利息期間サービス、豊富な借り入れ・返済手段など、利用しやすさが消費者金融カードローンの魅力ですが、借入条件では銀行カードローンと比べると有利とはいえません。
消費者金融カードローンと銀行カードローンの違いをキチンと把握した上で、TPOに合わせた借り入れができるように検討しましょう。