
比較的手軽に借りられてさまざまな用途に利用できることからお金を借りる手段として人気を集めているカードローン。しかし、金利負担が重いことなど、カードローンに特有のデメリットもあるため、トラブルのない利用のためには借入条件を比較・検討してから借り入れをする必要があります。
今回は、借り入れをするカードローンを選ぶときに注目したい借入条件について見てみましょう。
カードローンの借入条件では何を比較する?
一口に借入条件といっても、目的や用途により最適な借入条件は異なり、金利や限度額、借り入れの利便性といった点で比較することになります。
消費者金融・銀行を問わず、ほとんどのカードローンはインターネットでの申し込みに対応しているため、借入条件を比較・検討するときには、主に金利面と限度額が中心となります。
借入条件の比較ポイント:金利
借入限度額によって適用金利は変わる
一般的に消費者金融カードローンは数%から十数%、銀行カードローンは数%から10%程度の金利が設定されていますが、このように金利に幅があるのは、申し込み・審査によって決定される借入限度額によって適用される金利が変動するためです。
基本的に設定された借入限度額が小さいほど利率は高く、大きいほど利率が低くなる傾向があります。また、同じ借入限度額が設定されても、銀行カードローンが消費者金融カードローンよりも有利な金利を設定されていることも珍しくありません。
消費者金融カードローンでは無利息期間の設定もある
ただし、消費者金融カードローンであっても、初回利用や完済の翌月など、一定の条件を満たすことで借入金額の一部または全部を利息計算から除外する「無利息期間」の対象としていることもあります。
少額・短期の借り入れであれば、無利息期間のある消費者金融カードローンの利用を検討してみるとよいかもしれません。
銀行カードローンではサービス利用に応じて利率引き下げの対象
消費者金融カードローンでは無利息期間の設定があるのに対して、銀行カードローンではカードローン以外のサービス利用に応じて利率引き下げの対象となるサービスを提供していることがあります。
引き下げ幅は銀行によって異なりますが、一般的にメガバンクやインターネット専業銀行の引き下げ幅はそれほど大きくなく、地方銀行の引き下げ幅が大きくなる傾向があります。
借入条件の比較ポイント:限度額
借り入れできるのは極度額以下の金額
金利と並んで借入条件を比較・検討するポイントとなるのが限度額です。1千万円を超える借り入れができるカードローンも登場していますが、はじめての申し込み・審査で借り入れできる金額は、百万円を超えないことがほとんど。
その後の利用実績や返済能力に応じて限度額の引き上げはできますが、はじめからまとまった借り入れを検討しているのであれば、目的別ローンを利用するほうが有利なことも珍しくありません。
消費者金融・信販カードローンは総量規制の対象になる
また、消費者金融・信販カードローンは貸金業法が定める「総量規制」の対象となります。総量規制の対象となると、年収の一定割合までの借り入れしかできないので、まとまった借り入れをするのであればあまり有力な選択肢とは言えません。
銀行カードローンも総量規制に準じた自主規制の対象
銀行カードローンは貸金業法ではなく銀行法の監督下にあるため、総量規制の対象とはなりませんが、金融庁の締め付けが強まっていることから、銀行カードローンも総量規制に準じた自主規制を導入しています。
自主規制であるため法的な強制力はありませんが、かつてとは違って借り入れに一定の制限がかかるようになっていることは、カードローンを比較・検討するときの重要なポイントとなります。
利用目的に合わせたカードローンの借り入れが肝心
一部の目的を除いて借り入れたお金をさまざまな用途に利用できるカードローンですが、カードローンをきっかけとする金銭トラブルはなくなりません。
トラブルのない利用のためには目的を明確にして必要な金額だけを借りて、用件が完了したら速やかに返済するなど、利息の発生を抑えることを考えた借り入れ・返済が欠かせません。
おわりに
カードローンはさまざまな用途に使える反面、計画的に余裕を持って利用しないと、大きな金銭トラブルの原因にもなります。
トラブルのない利用のためにも、金利と限度額、2つの点から最適なカードローンを利用できるように十分に比較・検討する必要がありそうです。