借入期間と借入額で考える、失敗しないカードローンの選び方

借入期間と借入額で考える!失敗しないカードローンの選び方

借入期間と借入額で考える、失敗しないカードローンの選び方

今や、消費者金融だけでなく銀行でも個人向けの少額融資であるカードローンを取り扱っており、カードローンの種類は数えきれないほどたくさんあります。そのため、いざお金を借りたいと思っても、「どこで借りたら良いのか分からない」という方も多いのではないかと思います。そんなとき、あなたはどうやって借入先を選んでいますか?安心感のある大手銀行が絶対に良い、という方も多いでしょう。
また、早急に融資が必要になったときには、申し込みから借り入れまでスピーディーに行える消費者金融を選ぶという選択肢もあります。ただ、お金を借りるなら、やはり「なるべくお得に借りたい」と誰もが思うのではないでしょうか?今回は、カードローン選びのときに、なるべく損をしない、失敗しないために注意するべき点について紹介したいと思います。

カードローンの借入期間が長いほど発生する利息が高くなる

カードローンの借り入れで損をしないためには、カードローンでお金を借りると、借入金額に対して「利息」が発生するということを忘れてはいけません。
利息は借入金額に対して一定の利率をかけて計算されるもので、お金を借りたことに対する手数料のようなものです。
カードローンの返済を行う際には、借りたお金と合わせて利息も支払う必要があります。そのため、なるべく利息を安く抑えることができれば、「お得に借りられる」ということになります。

利息の計算式は、【借入金額×金利×借入期間】です。金利は、カードローン会社などによっては、「実質年率」などと表記されていることもありますが、どちらも利息を計算するための年間の利率のことです。この数値が低いほど、同じ金額を借り入れしても、利息が安く済むことが分かります。

また、借入期間が短いほど利息が安くなることも、この計算式から分かります。実際に借り入れを行ったとき、3カ月間借りるのと6カ月間借りるのでは支払う利息にどのくらい差が出るか見てみましょう。借入金額150,000円、金利15.0%として計算しました。
借入期間3カ月(90日間)利息
=150,000円×15.0%÷365日×90日=5,547円
借入期間6カ月(180日間)
利息=150,000円×15.0%÷365日×180日=11,095円
借入期間が倍になると、利息も倍、今回の条件では5,000円以上の違いが生じることが分かりました。
もちろん、借入金額が大きくなれば、その差ももっと高額になります。このことから、なるべくお得にお金を借りるためには、できるだけ低金利のカードローンを選んだうえで、できるだけ早期に返済を行うことが重要だと言えます。

余裕があるときには繰り上げ返済を

金銭的に余裕があるときには、毎月の返済日以外にも支払いをする「繰り上げ返済」がおすすめです。繰り上げ返済では利息を払わなくても良いので、一気に借り入れ残額を減らすことができます。借り入れ残額が減れば、その分支払わなければならない利息も減りますので、返済総額を大きく減らすことができるというメリットもあります。
ただし、繰り上げ返済を行っても、翌月の返済日には通常どおり返済を行わなければならないので注意してください。無理して繰り上げ返済を行い、翌月の返済ができなければ、「返済遅延」になってしまいます。返済遅延になれば、延滞手数料がかかるなどして、逆に返済総額が増えてしまうことになります。

一定期間、利息がかからないカードローンも

借り入れ後すぐに給料日があるなど、短期間で返済できる見込みがある場合は、一定期間の借り入れを無利息で行うサービスがあるカードローンを選ぶのも良いでしょう。
例えばアコムは、借り入れを行ったときの金利は4.7~18.0%で、他社に比べて特に低いということはありませんが、初めての利用に限り、30日間利息がかからないというサービスを行っています。そのため30日以内に返せる人なら、無利息で借り入れを行うことができるのです。
なお、サービス内容については随時変更する可能性がありますので、利用前にカードローン会社のWebサイトなどで、よく確認するようにしてください。

カードローンの借入額によって金利が変わる場合の選び方

カードローンを選ぶとき、なるべく安く借りるために「金利」を最重視する人が多いと思いますが、消費者金融や銀行カードローンに表示されている金利は「4.0%~15.0%」などと幅を持たせてある場合がほとんどです。
たいていの場合は利用限度額によって、金利が変わる仕組みになっています。利用限度額が高いほど金利が低く、利用限度額が低いほど金利が高いという具合です。
設定されている金利幅のなかから、最低金利同士の比較や、最高金利同士の比較を行っても意味がありません。自分が借りたい金額における金利で比較を行うことが重要です。
また、金利が低いからといって、利用限度額を無駄に高く設定するのはおすすめできません。金利が低くても、借入金額が多ければ、その分利息も大きくなってしまいます。
利用限度額を500万円に設定しても、実際には50万円しか借りなければ、もちろん50万円分の利息しかかかりません。ただしカードローンは、契約後、利用限度額までは何度でも現金を引き出せるという特性を持ったローン商品です。「まだ現金を引き出せる」となれば、つい借金を増やしてしまいやすくなってしまいます。
また、希望の利用限度額を高額にして申し込みを行った場合、当然その分審査も厳しくなってしまいます。初めての利用で100万円以上借り入れができるのはまれではないかと思います。金利が高くても、必要最低限の限度額に設定して、できるだけ早く返済するというスタイルが良いでしょう。

おわりに

日本貸金業協会が行ったアンケートによると、カードローンやキャッシングの利用を考えている人の半数以上が1年以上の借入期間を想定して借り入れを行っているそうです。しかしカードローンでは、借り入れが長期にわたった場合は利息が高額になってしまい、お得とは言えません。
もし、車の購入や学費、旅行、結婚などある目的のために高額のカードローン利用を考えていて、返済に時間がかかる場合、カードローンではなく「目的ローン」を利用すると良いでしょう。カードローンのように「いつでも引き出せる」というような柔軟性はありませんが、金利は目的ローンのほうが格段に低く設定されています。
カードローンで借り入れを行う場合には、なるべく金利が低いカードローンで契約したうえで、3カ月以内など短期間で返済を行えるように返済計画を立てること。これが、カードローンで失敗しないために重要なことだと言えます。

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