
今や10人に1人の割合で利用されていると言われているカードローン。昔のようにカードローン=怖い業界のようなイメージも解消されつつあり、多くの方が利用するようになりました。
その中でもまれに返済が遅れてしまうという人もいて、その場合借りたお金を返すためにまた新たな借り入れを増やしてしまうなど、悪いスパイラルに陥ってしまうこともあります。
今回は、カードローンの返済が遅れるとどのようなことになるのか、そして返済が遅れそうな時にどのような対応をとればよいのかということを解説したいと思います。
返済が滞る人の特徴
まずは、カードローン利用者の中でも返済が遅れがちな人にはどのような傾向があるのかということを考えていきましょう。
お金の使い方に計画性のない人
一つは、「計画性のない使い方をしてしまう人」というのが挙げられます。
これはカードローンに限らずクレジットカードなどでも同じようなことが言えるかもしれません。欲しいものがあったらすぐに買わずにはいられない、欲しいものを買うために節約するという概念がない人は、要注意です。
カードローンというのは、借り入れがスタートしてからの数カ月というのは意外と返済が遅れにくいものです。最初は返済しなくてはいけないという気持ちが強いものの、返済が日常化するとお金を借りているという認識が薄くなることがあります。
特にお金の使い方に計画性のない人ほど、返済をするために再度借り入れをしがちであり、この返済をするために再度借り入れるという行為は、後々必ず無理が生じ、返済が滞る大きな理由となります。絶対に避ける必要があります。
不慮の事態に見舞われてしまった人
元々カードローンとの付き合い方は上手だったのに不慮の事態が起こり、やむをえず返済が遅れてしまうというケースもあります。
この理由としては「会社をリストラされた」、「病気で長期入院が必要になった」などが代表的なものです。安定収入が途切れて、返済が追いつかなくなるということが大きいのでしょう。
理由はこれだけではありませんが、「不慮の事態」により返済ができなくなるかもしれないということは頭に入れておいてください。
カードローンの返済が遅れるとどうなる?
では、このようなトラブルを起こすと、どのようなペナルティがあるのでしょうか。その内容を見てみましょう。
遅延損害金が発生する
カードローンには、返済が遅れると発生する「遅延損害金」というものがあります。遅延損害金とは、カードローンへの返済が遅れたことに対する迷惑料のようなもので、遅れた日数分だけ月々の返済額にプラスして支払うお金のことです。
遅延損害金は基本的に日割りでの計算となり、返済が遅れれば遅れるほど金額が大きくなっていってしまうものです。遅延損害金の利率は高く設定しているカードローン会社がほとんどで、平均で20%ほどになります。
カードローンから督促がくる
返済を延滞してから数日がたつと、登録している自宅や携帯電話に返済をお願いする督促の電話があります。
この電話でなぜ遅れたのかという理由や何日後に返済できるという具体的な話ができればまだ良いのですが、ここで放置してしまうと、最終的には裁判沙汰にまでなることもあります。
自宅にも返済のお願いというはがきは必ず届きますので、きちんとその辺りの手紙は管理しておきましょう。
個人信用情報に傷がつく
カードローンの申し込みから借り入れ・返済までの一連の流れは、「個人信用情報」として「指定信用情報機関」で一括して収集・保管されています。
カードローンの返済遅延などにより、個人信用情報に傷がつくとそれ以降の申し込み・借入などのローン利用を制限されます。自分名義でのあらゆるローン商品が利用できなくなってしまいます。
最善の対応法は、必ず事前にカードローン会社へ連絡を入れること
前回のパートでも簡単に触れましたが、万が一返済が滞ってしまいそうな時には、カードローンと何らかのコンタクトを取ることが必須条件です。間違っても返済が遅れているのにそのまま放置してしまうなどの行為はしないでください。上記のように個人信用情報に傷が付くなど、そのペナルティーは軽いものではありません。
どうしても返済ができそうにないということがわかったら、その時点で早めにカードローン会社に連絡を入れてください。何日後なら支払えるのか、いくら返せるのかということをあらかじめ伝えることで、間違いなくカードローン側が受け取る印象も良くなります。返済期日の相談を改めてしてくれたり、返済額の見直しをしてくれたりと、カードローン会社でも協力をしてくれる部分がたくさんあるでしょう。
おわりに
いかがでしたか?今回はカードローンの返済が遅れるとどうなってしまうのか、また返済が遅れそうな時にはどうしたら良いのかということをお話してきました。
基本的に借入金は指定の返済日までに返す事が原則ですが、どうしようもないという状況になってしまったら黙っているのではなく、カードローンへ相談することが大切です。