
カードローンやクレジットカードのキャッシング審査では、個人信用情報と並んで「属性情報」が審査の重要な参考情報となります。
一口に「属性情報」と言ってもその内容はさまざまであり、住所・氏名・年齢などの基本的な個人情報からはじまり、勤務先や勤務形態、年収(収入)まで含まれます。
今回は、カードローン審査で重要視される「属性情報」と審査の関係について見てみましょう。
申込者の個人情報である「属性情報」と特に重視される項目
カードローンやクレジットカードのキャッシング審査では、申込者の属性情報や個人信用情報をもとに審査がおこなわれます。
属性情報と個人信用情報について、その内容を大まかに見てみましょう。
審査で重視される「属性情報」と「個人信用情報」の違いとは
「属性情報」とは、住所・氏名・年齢などの基本的な個人情報から、勤務先や勤務形態、年収(収入)まで含まれる包括的な個人情報です。
これに対して個人信用情報は、過去一定期間の申込者のカードローンやクレジットカードのキャッシング、個人向けローンの借り入れ・返済状況をまとめた利用記録のことを言います。
プログラムによる審査の自動化が進んだ現在、属性情報や信用情報を入力すれば自動で審査がおこなわれ、融資の可否や借入限度額などが決定されます。
属性情報の中で重視される項目とは?
住所・氏名・年齢などの基本的な個人情報から、勤務先や勤務形態、年収(収入)まで含まれると言われる属性情報ですが、カードローンやクレジットカードのキャッシング審査では、次の13項目が重視されると言われています。
- 年齢
- 職業
- 勤務(雇用)形態
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
- 収入形態
- 居住年数
- 居住形態
- 住宅ローンか家賃の負担額
- 家族構成
- 固定電話の有無
- 健康保険の種類
これらの項目に共通するポイントとしては、「安定した収入があり、継続した返済が期待できるか」という返済能力の有無を見極めることが重視されています。
どのような属性情報が審査に通りやすい?
カードローンサービス・会社により審査基準は微妙に異なり、一概に「どのような属性情報を持っていると審査が有利」とは言えません。しかし、共通して重視されると言われるポイントはいくつか知られています。
審査のときに重視されると言われているポイントについて見てみましょう。
年齢
属性情報の中で重視されるポイントの中でもっとも代表的なものが、「年齢」です。
申し込み条件を見ると20代から60代まで幅広い年齢層が利用できるカードローンですが、中でも20代から30代にかけて審査で有利と言われています。
その理由として、20代から30代は一番体力があり、収入の伸びしろの大きい年齢層であることが審査で重視されることがあげられます。
また、中高年と比べても、仮に仕事を辞めてもすぐに次の仕事が見つかりやすいとされるため、ほかの属性情報よりも重視されると言われています。
職業・雇用形態
年齢と同様に重視されるポイントとしてあげられるのが「職業」と「雇用形態」です。
公務員・会社員など安定収入が期待できる職業であれば返済能力が高いと判断されて審査に有利ですが、自営業・自由業など業務量に収入が左右される職業だと返済能力に疑問が持たれ、審査で不利となります。
また、正規雇用であれば審査に通りやすく、非正規雇用であれば審査が通りにくくなるとも言われています。
勤続年数
年齢と職業・雇用形態に次いで重視されるポイントとして、「勤続年数」があげられます。
審査では現時点での収入より将来の返済時点で安定した継続収入があるかが重視されるため、勤続年数が長いほど収入が大きくなることが期待され、審査で有利になる傾向があります。
属性情報よりも重視される個人信用情報
このようにカードローン審査では属性情報に含まれるさまざまな情報から返済能力の有無を見極めますが、実際の審査では属性情報よりも個人信用情報がより重視されると言われています。
個人信用情報は、過去一定期間の申込者の各種借り入れ・返済状況をまとめた利用記録であり、属性情報よりも直接的に返済能力を表していることが多く、属性情報よりも個人信用情報の内容が重視されると言われています。
属性情報に問題がなくても個人信用情報の内容に問題があれば審査通過は難しく、仮に返済トラブルに起因する事故情報の記録があると審査を通る可能性は極めて低いと言えるでしょう。
おわりに
ここまで見てきたように、カードローン審査の中で重要な役割を果たす個人信用情報と並んで重視されるのが「属性情報」です。
その内容にさまざまなものが含まれる属性情報は、思わぬ部分で審査に影響することが珍しくありません。
カードローンの申し込みの前には、個人信用情報と合わせて属性情報にも気を配る必要があると言えそうです。