知っておきたいカードローンの借り入れと住宅ローンの関係

知っておきたいカードローン審査と住宅ローンの関係

知っておきたいカードローンの借り入れと住宅ローンの関係

手軽にお金を用意できる手段として広く普及したカードローンですが、気になるのは借り入れが他の融資にどう影響するかということです。
人生でもっとも大きな買いものとも言われる住宅ローンにどう影響するかは、特に気になるところ。
今回はカードローンの申し込みと借り入れが住宅ローン審査にどのように影響するかを見てみましょう。

住宅ローン審査に直接は影響しないカードローンの借り入れ

結論から述べれば、基本的にカードローンの申し込み・借り入れの有無が住宅ローン審査に直接影響することは考えられないとされています。
ただしこれはカードローンの借り入れ目的や利用が住宅ローン審査をおこなう銀行担当者が納得できる用途に限られ、そうでなければ審査に影響する可能性は否定できません。
また、与信枠の設定には実際の借り入れの有無に関わらず「与信枠が設定されている」という事実だけで審査に影響する可能性もあります。
このような観点で考えると住宅ローン審査前に不要不急のカードローンの申し込み・借り入れをすることは極力避けるのが無難と言えます。

カードローンは住宅ローン審査にどのように影響する?

カードローンの申し込み・借り入れがあるだけで住宅ローン審査を通らないということは考えられません。しかし例外的に借入限度額一杯の借り入れや複数社からの借り入れ、返済の延滞や、審査のときに利用用途を明確に説明できないなどがあげられます。

借入先が住宅ローン審査に影響する?

このように使いかたを原因とするトラブルとは別に、消費者金融カードローンからの借り入れ自体が障害となることがあります。

銀行の新しい収益源として個人向け融資が強化される一環として、メガバンクや大手銀行による独立系の消費者金融のグループ化が積極的におこなわれました。
現在ではほとんどの消費者金融は銀行グループの傘下や業務提携関係にあり、そのノウハウを生かして、銀行が独自にカードローンを提供するケースも珍しくありません。
同じグループや業務提携関係で競合するサービスを提供することはシェアの奪い合いを招くケースがほとんどです。
しかし消費者金融カードローンは銀行カードローンの借り入れができない客層に対するラインナップとも言われ、消費者金融カードローンの借り入れがあるとそれだけで信用度が一段落ちると考えられます。

申し込み時点の融資枠と借入残高には要注意!

借入先の問題とは別に、住宅ローン審査の申し込み時点でカードローンの融資枠や借入残高の有無も影響してくると言われています。
基本的に個人向け融資ではサービスの種類に関わらず、個人の返済能力に対して設定されますが、返済能力は職業や勤続年数、収入などと合わせて申し込み時点での個人向け融資も考慮されます。
仮に住宅ローン審査に申し込むときにカードローンの融資枠が設定されていれば、一度も借り入れ経験がなくてもその分だけ与信枠を圧迫することになります。
特に近年は銀行、消費者金融を問わず、カードローンの融資枠の高額化が進んでいて、最大で1千万円の借り入れにも対応しているカードローンも珍しくありません。
借入限度額が高額になるほど利率は低くなるので、少額の借り入れでも高い借入限度額を設定する人がいますが、その他の個人向け融資を圧迫することにもつながります。
不要不急であればカードローンの利用は控え、仮に借り入れをする場合でも借り入れに対応した借入限度額を設定することが思わぬ融資トラブルを防ぐためには欠かせません。

住宅ローン審査前にしておきたい。不要なカードローンの解約

このように消費者金融カードローンの借り入れや、あまりに大きいカードローンの融資枠はときとして住宅ローンに代表される個人向け融資に影響する可能性は否定できません。

影響を最小限にするためには不要不急の借り入れをしない、借り入れをするときはむやみに大きな借入限度額を設定しないことなどが欠かせませんが、契約済みのカードローンにあてはまるものがあったときにはどうすればよいのでしょうか。
基本的に借り入れの返済が完了していて借入残高がないカードローンでも、契約者が申し出なければ契約期間を超えると自動更新されていつでも借り入れできる状態が維持されています。
利用していないカードローンの借入枠があれば、解約手続きをすることで融資枠への影響を最小限にできます。

おわりに

基本的に問題ない借り入れ・返済を続けていればカードローンの借り入れは住宅ローン審査に影響しないとされていますが、借り入れ・返済に何らかのトラブルがあれば、返済能力に疑問を持たれて審査に影響することは十分に考えられます。
不要な借入枠が残っていれば、解約手続きをすることが有効な対策と言えるでしょう。

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