
無担保・無保証人で申し込み・借り入れできるカードローンは、個人向け融資としてはもっとも手軽ですが、どのような内容で申し込んでも借りられるわけではありません。
審査に通りやすいと言われるカードローンの申し込み・借り入れ条件について見てみましょう。
カードローンの申し込み・借り入れ条件とは
手軽に申し込めるカードローンですが、借り入れ・返済の条件をけっていするを決定する申し込み・借り入れ条件にはいくつかの条件があります。申し込み・借り入れ条件のうち、共通するものについて見てみましょう。
カードローンの申し込み条件
カードローンの申し込み条件とは、審査よりも前の時点でカードローンに申し込める条件のことを言います。
申し込み条件は各カードローンにより微妙に異なりますが、共通するのは、
- 20歳以上65(70)歳未満の成人男女で、安定した収入のある社会人
- 学生・専業主婦などの低収入・無収入層でも一定の条件を満たしていること
- 申込書・本人確認・収入証明などの必要書類が提出できる
- 延滞や自己破産などの返済事故の記録が指定信用情報機関にない
などがあげられます。
カードローンの借り入れ条件
申し込み条件を満たしていると実際の申し込み・審査がはじまりますが、ここで注意したいのは借り入れ条件です。
申し込み条件と同様に借り入れ条件もカードローンによって異なりますが、共通するものとして、
- ・借入限度額
- ・実質年率
- ・借り入れ目的
などがあげられます。
審査を左右する?属性スコアリングとその概要
無担保・無保証人で申し込み・借り入れできるのがカードローンの特徴ですが、そのために「社会環境の信用度」を数値化して融資判断の材料とする「属性スコアリング」と呼ばれる審査方法が取り入れられています。
カードローン審査は属性スコアリングだけで決まるものではありませんが、融資の可否には大きな影響を与えます。属性スコアリングの対象を把握しておくことは、確実な借り入れのためには欠かせません。
属性スコアリングの中でも、特に注目されるポイントを見てみましょう。
勤務先・雇用形態
属性スコアリングでもっとも重視される要素が「勤務先」です。
得点が高い順番に公務員、大手企業のサラリーマン、パート・アルバイトや自営業と並び、無職であれば審査に通る可能性は極めて低いと言われています。
勤務先と並んで重視されるのが、雇用形態です。
簡単に解雇されない正規雇用がもっとも有利ですが、最近では安定収入があればパート・アルバイトでも申し込み・借り入れできるカードローンが増えています。
ただし、消費者金融カードローンは総量規制の対象となるので、パート・アルバイトの借入限度額は低くなる傾向にあります。
収入(年収)
一般的には勤務先や雇用形態と並んで収入は注目されるポイントですが、安定した収入が確保されていれば収入額はそれほど重視されませんが、融資の上限を年収の3分の1までに限定する「総量規制」の対象となるカードローンに申しこむときには、借り入れできる金額も小さくなることには注意が必要です。
住居形態・固定電話の有無
見過ごされがちなポイントとして、住居形態や固定電話の有無があります。
持ち家・賃貸の住居形態や固定電話の有無は、その環境を維持できるという経済力の裏付けだけではなく、返済トラブルによる「夜逃げ」の可能性の目安になります。
家族構成
一般的に、借金でまわりに迷惑がかかる人が多い人ほど、確実に返済する傾向があると言われています。
スコアリングできない?「ホワイト」と「スーパーホワイト」とは
このようにさまざまな条件から信用度をはかる属性スコアリングですが、この属性スコアリングが有効に働かない「ホワイト」や「スーパーホワイト」と呼ばれる人がいます。
スーパーホワイトは、一定の年齢までクレジットカード・カードローンなどの利用経験が一切なく個人信用情報にクレジット情報がない「真っ白」な人のことを言い、ホワイトは過去に返済トラブルを起こして指定信用情報機関に異動情報(事故情報)が記録され、その後に情報が消えた人のことを言います。
カードローン会社にとっては「スーパーホワイト」は有望顧客ですが、書類上ではスーパーホワイトとホワイトの区別はつけにくく、クレジットヒストリーが無ければホワイトとして扱われ審査落ちする可能性が高くなると言われています。
おわりに
無担保・無保証人でも個人向け融資としては大きな金額を借りられるのがカードローンの特徴であり、そのための仕組みとして属性スコアリングが設定されています。
しかしホワイトやスーパーホワイトと呼ばれる人は、属性スコアリングで高得点でも審査落ちする可能性は高くなります。
確実な借り入れを受けるためには、指定信用情報機関に個人信用情報の照会をして、内容の確認をするなどの対策が必要と言えそうです。